八代めたさ

僕も3歳くらいから断片的に記憶があります。

4歳くらいの時、八代亜紀が僕の街へコンサートで来たことがあった。小さな街に、八代亜紀が来ることは一大事でした。後々、考えるに、100年に一度の祭り、くらいの勢いだったと思います。八代亜紀ファンの母親は、幼い僕を連れ、当然のようにコンサートに行ったのです。

あの時の様子はよく覚えています。

つまらなかった。
4歳の僕にとって、八代亜紀が歌ってることは、死ぬほどつまらない。

退屈のピークを迎えた僕は、でかい声で駄々をこねた。アイスクリームが食べたい!などと叫んだのです。その後、アイスクリームを買ってもらったのにも関わらず、やはり、退屈さにには勝てず、僕は大声で「帰る!帰る!」と泣き叫んでいたのであります。他の客にど迷惑。そして、母親は、まだ中盤にも差し掛かっていないコンサートをあきらめ、会場を出たのです。

さあ、どうする、この28年越しの後ろめたさ。