広島

毎年、仲良しな人たちとグルメツアーに出かけていまして、これは僕が26歳から始めて4年連続で北海道だったのですが、そろそろ趣向を変えようという意見もチラホラ出てきております。
いまのところ、今年は広島が良いのでは、という流れになっております。
もちろん、グルメツアーと銘打っておきながら、行く先がラーメン処であるのが最大の条件、というか全て。


他の案として。
九州は、行ったことがない地方としては最大のラーメンどころではありますが、この地方のラーメンは地元で評判を得ている順番に東京進出をしているので、本場の味がある程度予測可能であるという話になるから後回し的な位置づけになっちゃいました。
薬膳系ラーメン、台湾ラーメンの双璧が魅力的で、それ以外にも味噌カツやら、ひつまぶしやら、きしめんやら、コーチン手羽先)やら、優秀な美食オプションが満載の名古屋という案も強かった。
その他、東北、道南をはじめとした色々な地方が話題にのぼったのですが、いまは広島案が圧倒的に強い。
そもそも、行けるかどうか分からないのですが、今日、広島の「るるぶ」と「まっぷる」を買いました。

広島は東京在住の者にとってラーメン的にも、その他グルメ的にも間合いが絶妙だと思うのです。
マニアックな話になりますが、広島には独自の豚骨醤油ラーメン文化が根付いています。小鳥の名前であるとは限りませんが、店名が「すずめ」「つばめ」「うぐいす」など小鳥の名前が多いことから「小鳥系」と呼ばれている。


あと、有名な「尾道ラーメン」がある。知名度は全国区ですよ。いや、これは外せない。
尾道ラーメンの定義の一部に「出汁に、瀬戸内海の小魚をふんだんに使う」というのがあるのに、尾道ラーメンの元祖的位置づけである『朱華園』は出汁に一切小魚を使わない、とか、そういう裏エピソードにラーメンオタクである僕はやられる。他の類似した例を持ち出したいくらいだけど長くなるので控えます。それほど、やられる。

小鳥系や尾道ラーメンに関しては、もう、数年来の憧れです。

他に、広島には、こちらの言葉で言うところの「激辛つけめん」の文化もある。
地元ではわりと浸透しているのかなと推察するのだけれども、その波が1・2年ほど前に関東にも押し寄せた。押し寄せたけれども不発に終わった感がある。だけど、やっぱり地元では普通に浸透しているのだと思われるのです。


おしなべて、広島ラーメンは東京進出が弱い。尾道ラーメンを謳う店は、まあまああるけど、いまいち目立たない。
それだけに、じゃあ現場に行くしかないな的なモチベーションにつながる。
あと、お好み焼きとかある。お好み焼き、普段全然食べない。わりと好きじゃない方向性の食べ物だ。生まれてこの方、お好み焼きやに行ったことがない。だってソース甘いから。でも食べるんだ。ミーハーという価値を崇拝するんだ。『八晶』とかチェック済みですから。あと、アナゴとか小鰯とか。魚介もすごい期待してる。牡蠣は完全に旬を外しちゃうけれども。行きたい、広島。ああ、広島で頭が一杯です。


観光は取ってつけたようなことしかしないと思う。原爆ドームとか。広島の人が、上からこちらを見るような観光しかしないと思う。